チベット帰りの売薬青年

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チベット帰りの売薬青年 題名に「チベット帰り」と書いたが、正確にはチベットではなく、チベット亡命政府のある、インド・ダラムサラで10年。チベット医学を身につけた青年が、今年日本に帰ってきたことは、数々の新聞や雑誌で紹介され、ご存じの方も多いと思う。
 その青年・小川康君と、北軽井沢で会った。

 小川康君は、富山県高岡市の出身。東北大学薬学部を出て、日本の薬剤師の資格も持っている。28歳の時にダラムサラに渡り、独学でチベット語や医学の基礎を勉強し、チベット医学暦法大学「メンツィ・カン」に、チベット圏以外の外国人で初めて入学。卒業後も一年間現地に残り、研修医として、チベット人やインド人など、多くの患者を診察し、実地経験を積んできた。

 脈を診たり、尿の色や臭いで患者の病床を判断するのが、チベット医学の特徴。薬草の採取から製薬、調薬、処方までの全てを一人で行う。
 患者との信頼関係が基本のこのチベット医学は、故郷富山伝統の売薬と通ずるものを感じ、配置薬業を始めた。6月には長野県小諸市に拠点を移し、講演活動と顧客開拓に日々励んでいる。

 車には乗らず、近場は自転車で、遠方は公共交通機関と徒歩で、人から人への紹介先を中心に訪ね歩いている。
 話し好きで気さくな青年なので、姿を見かけたら声を掛けてあげて欲しい。

(写真:北軽井沢の別荘地で、平成21年8月17日朝)



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