亡き社長の愛唱歌「国境の町」

河東一九郎

2009年05月28日 17:20


 私が最初に勤務した会社の当時の社長が愛唱した歌である。
 外地で築いた地位も財産も全て捨てて、終戦後引き上げてきた社長一家。零からの出直しで、新たな人生を始めた戦後の復興期。この歌を支えに、幾多の苦難を乗り越えてこられたのだろう。
 私も亡き社長の志に少しでも近づこうと、時折口ずさむのである。
 原曲は東海林太郎さんが歌ったが、私は哀愁を帯びた鶴田浩二さんの、この柔らかな歌声が好きである。

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