芋すりながら思うこと

河東一九郎

2009年01月02日 20:16

今、世界全体が直面しているこの未曾有の不況は、我々日本人も、これまでの生き方を見直す良い機会とすべきであろう。
戦後の高度経済成長、バブル経済を経て今日、行き過ぎた個人主義、履き違えた自由主義、骨の髄まで染み込んでしまった飽食精神、歯止めを失った欲望資本主義、自虐史観が浸透し、祖先が築き上げた歴史文化に誇りを失い、過度に異国(殊に米国)文化を崇拝しているのが今の日本国民の典型ではないか。
今こそ、明治維新以後百数十年の歴史の中で、多くの日本人が捨て去り、忘れ去ってきた助け合いの心を取り戻したい。
落ちるところまで落ち切ればよい。格差社会、結構ではないか。誇り高き者は、敢えて富める人々に施しは求めない。同じ痛みがわかり合える落ち切ったもの同士の助け合いから、真の再生が始まる。
この自然薯の粘りように、しぶとく生き抜こう。